2016/02/23

シチリア環境映画祭ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞作品”祝の島”上映会


1000年前、沖で難破した船を助けたことから
農耕がもたらされ、 子孫が栄え、
現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある。

山口県上関町祝島。
瀬戸内海に浮かぶこの島は、台風が直撃することも多く、
岩だらけの土地には確保できる真水も限られ、
人が暮らしやすい環境とは決していえない。
その中で人々は、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、
岩山を開墾し、暮らしを営んできた。そして互いに助け合い、
分かちあう共同体としての結びつきが育まれた。
人間の営みが自然の循環の一部であることが、祝島でははっきりと見える。

「海は私たちのいのち」と島の人は言う。
1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。
「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」
という祝島の人々は、
以来28年間反対を続けている。

効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。
大きな時間の流れと共にある島の生活。
原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。

1000年先の未来が今の暮らしの続きにあると思うとき、
私たちは何を選ぶのか。
いのちをつなぐ暮らし。
祝島にはそのヒントがたくさん詰まっている。 

                      上映日 3月5日 15時より 
                                   上映後、纐纈あや監督のトークを予定しています。
                      会場 ”3.11-Dialogue with Fukushima'16-福島との対話716-"展にて上映
                                              Kosmos Lane Studio & Gallery
                                              渋谷区上原2-29-6  Kフラッツ101 03-3485-5633
                       料金 1000円 
                       会場が狭いため、事前のご予約をお勧めいたします。info@kosmoslane.com

『祝の島』(ほうりのしま)は、2010619日公開の日本映画。概要纐纈あや監督デビュー作。実在の山口県熊毛郡上関町祝島を舞台としたドキュメンタリー映画で、上関原子力発電所建設反対を28年に渡って続ける島民達の四季を約2年に渡り密着している。キャッチコピーは「一〇〇〇年先にいのちはつづく」東京・ポレポレ東中野や広島・横川シネマでロードショー。公式サイトでは自主上映会用のDVCAM貸し出しも行っている。公開日には公開記念として画家・黒田征太郎による100画撩乱ペインティングも行われた。2館のみの小規模公開ながらぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第2位になるなど非常に高い評価を受けている。スタッフ 監督 - 纐纈あや プロデューサー - 本橋成一 撮影 - 大久保千津奈(KBC映像) 編集 - 四宮鉄男 音響設計 - 菊池信之 音楽 - 温井亮 ナレーション - 斉藤とも子 絵「祝島」 - 西村繁男 グラフィックデザイン - 森デザイン室 パンフレット編集 - 近藤志乃 製作デスク - 中植きさら 制作 - 石川翔平 製作進行 - 大槻貴宏 協力 - 祝島のみなさま、KBC映像、祝島島民の会、映画「祝の島」を応援する会 製作 - ポレポレタイムス社関連項目 祝島 上関原子力発電所 ミツバチの羽音と地球の回転 - 同様に祝島と原子力発電所をテーマにした映画。外部リンク 公式ブログ 祝の島製作奮闘日記