1000年前、沖で難破した船を助けたことから
農耕がもたらされ、 子孫が栄え、
現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある。
山口県上関町祝島。
瀬戸内海に浮かぶこの島は、台風が直撃することも多く、
岩だらけの土地には確保できる真水も限られ、
人が暮らしやすい環境とは決していえない。
その中で人々は、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、
岩山を開墾し、暮らしを営んできた。そして互いに助け合い、
分かちあう共同体としての結びつきが育まれた。
人間の営みが自然の循環の一部であることが、祝島でははっきりと見える。
「海は私たちのいのち」と島の人は言う。
1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。
「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」
という祝島の人々は、
以来28年間反対を続けている。
効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。
大きな時間の流れと共にある島の生活。
原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。
1000年先の未来が今の暮らしの続きにあると思うとき、
私たちは何を選ぶのか。
いのちをつなぐ暮らし。
祝島にはそのヒントがたくさん詰まっている。
上映日 3月5日 15時より
上映後、纐纈あや監督のトークを予定しています。
会場 ”3.11-Dialogue with Fukushima'16-福島との対話716-"展にて上映
Kosmos Lane Studio & Gallery
渋谷区上原2-29-6 Kフラッツ101 03-3485-5633
料金 1000円
会場が狭いため、事前のご予約をお勧めいたします。info@kosmoslane.com
『祝の島』(ほうりのしま)は、2010年6月19日公開の日本映画。概要纐纈あや監督デビュー作。実在の山口県熊毛郡上関町祝島を舞台としたドキュメンタリー映画で、上関原子力発電所建設反対を28年に渡って続ける島民達の四季を約2年に渡り密着している。キャッチコピーは「一〇〇〇年先にいのちはつづく」東京・ポレポレ東中野や広島・横川シネマでロードショー。公式サイトでは自主上映会用のDVCAM貸し出しも行っている。公開日には公開記念として画家・黒田征太郎による100画撩乱ペインティングも行われた。2館のみの小規模公開ながらぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第2位になるなど非常に高い評価を受けている。スタッフ 監督 - 纐纈あや プロデューサー - 本橋成一 撮影 - 大久保千津奈(KBC映像) 編集 - 四宮鉄男 音響設計 - 菊池信之 音楽 - 温井亮 ナレーション - 斉藤とも子 絵「祝島」 - 西村繁男 グラフィックデザイン - 森デザイン室 パンフレット編集 - 近藤志乃 製作デスク - 中植きさら 制作 - 石川翔平 製作進行 - 大槻貴宏 協力 - 祝島のみなさま、KBC映像、祝島島民の会、映画「祝の島」を応援する会 製作 - ポレポレタイムス社関連項目 祝島 上関原子力発電所 ミツバチの羽音と地球の回転 - 同様に祝島と原子力発電所をテーマにした映画。外部リンク 公式ブログ 祝の島製作奮闘日記